お洋服の素材を、気にしている人はどのくらいいるのだろう?
先日、新しいブランドのお洋服の催事販売を、お手伝いしてきました。
お客さんが、お洋服の前で立ち止まる、生地を触る。
このあたりでお声がけすると、
年齢層高めの方は、ほぼ必ず、このを質問しました。
「素材は何ですか?」
そのお洋服は、機能性に着目し、あえて化学繊維を使ったものでした。
素材は綿・絹・麻がいい。化学繊維はなるべく避けたい。
年齢高いほうが、そう考えるのかもしれません。
何を隠そう、わたしは、天然素材派です。(でたな)
肌に近いものは、綿の比率が高いもの(90%以上)を選んでいます。
なぜか。気持ちがいいからです。
ツルツルの可愛い下着も若い時は大丈夫でしたが、今は不快で着れないですね。。
(一応まだ、おばさんぱんつではないですよ!可愛い柄です。。笑)
機能性インナーが流行りだした頃、毎シーズン買って愛用していました。が、
効果を感じないしむしろ着心地悪いなーと思って、買うのをやめました。
セーターもアクリルより毛のほうが気持ちがいいし、
流行りのとろみブラウスも、雑誌で見て「すてき!欲しい!」と思っても、
いざ店頭で触ると全然欲しくならなかった。肌がいらないよって言っているようで。
だからと言って、化学繊維は否定しないし、化学繊維を使っていない服を
探すほうが大変だし、不快でなければ着て全然OKだと思います。
ただ!知った上で選ぶ、というのはいかがでしょう?
(表示を見るの、昔から好きで。お店でもめくって確認しちゃいます。若い人はどのくらい気にしているのだろう。ちなみにわたし、20代です。。)
化学繊維、どうやって作られているかご存知ですか?
例えば・・
ポリエステル(合成繊維)は、石油由来の化学物質を熱で溶かし、
口金から細い繊維状にして、冷やして繊維化します。
熱溶解式の3Dプリンターと似ていますね!分かる人いるかな。。笑
レーヨン(再生繊維)は、木材パルプ由来の繊維を薬品で溶かして、
液状になったものを、繊維状にします。
化学繊維は、その名の通り「石油や薬品のかたまり」なんです。
その成分が皮膚につくか?皮膚が吸収するのか?
この話をしだすと、洗剤のことや、染料のことまで触れなければならなくなりますので、
また別にまとめたいと思います。^^;
で、
化学繊維の何がいいかというと、
紡績が天然繊維に比べてとーっても早く、安くできること。
安いお洋服の生地ををじゃんじゃかどんどん作れるイメージです。
それから、天然繊維に比べ、突出した機能や特徴を持っていること。
例えば、以下の素材を組み合わせると、スポーツによさそうな生地になります。
レーヨン : すばやく吸湿。汗を吸ってくれる。
ポリエステル : 乾きが早い。汗がすぐ乾く。
ナイロン : 伸縮性にとても優れている。
ジャージや水着なんかは、化学繊維がなかったら存在しえないのです。
化学繊維のおかげでスポーツ自体も発展したと考えると、とてもありがたいような気もします。
問題なのは、静電気を発生しやすいということ。
「パチパチッ」は、ほんと嫌ですよね。
しかし実は!パチパチでは済まされていないのです。
静電気によって体内では、
交感神経が刺激されてアドレナリンが出て血糖値が上がる
ビタミンCが多く消費される
カルシウムが減少する
などバランスが乱れてしまい、体調不良につながるんだそう。
パチッとなるまえに自然放電できればいいのですが、できない人は要注意なのです。
(わたしとかわたしとかわたしとか。いろんな物でパチパチしてます。。)
自然放電できない人は、肩こりや冷え性など抱えていて体調がよくない人だそうです。
(負のスパイラルや)
常に静電気を発生させている衣服を身にまとうのは、やっぱりできるだけ
避けていたい。(ただでさえ漢方治療中なんでね。。)
静電気だけでも1つのテーマになりますので、こちらもまた別にまとめます。
ちなみに、帯電しちゃったら木やレンガにさわると放電されます。
裸足で砂浜を歩くのもいいそうです!
ものが溢れ、人の心理に訴える広報手段が発達した今、
表面上の情報や印象で、オシャレ!素敵!よさそう!と
飛びつきたくなってしまいますが、
これからは知識を持って、自ら選択していく時代です。
それじゃなきゃダメ、という強いこだわりではなく、
選べるのなら、心地よいほうを選ぶ、
しなやかなこだわりを持っていたい。